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書籍名 | 「買いたい!」のスイッチを押す方法 |
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著者 | 小阪裕司 |
出版社 | 角川書店 |
価格 | 740円(税込) |
こんにちは。久保憂希也です。
経営コンサルタントという職業上、経営者の方とお話しする機会が多々あります。その際にいつも不思議に思うことがあります。みなさんが口をそろえておっしゃる言葉があるんです。「不況で物が売れない。」
この言葉は本当でしょうか?
『「不況」だから売り上げが上がらないが、他社も売れていない。』そう考えて安心したいのでしょう。
しかし、不況といわれている現状の中でも、売り上げを伸ばしている企業は数多く存在します。「不況だから売れない」は言い訳にすぎません。売れないなら「売れる」方法を考えればいいだけです。
では、売り上げを伸ばしている企業が実際には何をしているのでしょうか? 今日ご紹介する、『「買いたい!」のスイッチを押す方法―消費者の心と行動を読み解く』の中には、消費者に「買いたい!」と思わせる仕組み作りの方法が書かれています。
お客様へどんな未来を提供できるか
この本の中で、著者は、消費の形体が「havingの消費からbeingの消費へ」変わってきていると説いています。
「having」つまり、あるものを所有したいという欲求の結果としておこる消費から 「beingの消費」将来なりたい自分へなるための消費行動へ変化してきているというのです。
「物やサービスを提示するだけで売れる時代は終わった。・・・中略・・・未来を売る行為の中にモノやサービスを埋め込み、自分なりのシナリオを示すことでお客さんを買う気にさせなければならない。」
経営をしていると、いかに目の前にあるモノやサービスを販売するかにばかり注意が向きがちになります。 「不況で物が売れない。」 そう言う前に、あなたの商品がお客様へどんな未来を提供できるかを考えてみるのもいいのではないでしょうか?
巷には売ることに関してのノウハウがあふれていますが、人間は脳で行動しているので感性から考えることが必要です。今の社会、いかにしてモノやサービスを売っていくか?そのアイディアが詰まった一冊です。