トップページ > 久保憂希也に出会ってしまった人々 > ビジネス社 岩崎英彦氏
さむらいコピーライティング道
小川晶子 (ドラさん)
1976年東京生まれ。東京都立大学卒業。
ファッション業界に10年ほど勤め、人事関係の仕事をすることになったのをきっかけに「社会保険労務士」の勉強をはじめる。平成17年度社労士試験合格、休日は有資格者達との自主勉強会に費やすようになる。
勉強会代表や幹事をする中で、有名な先生方からセミナーのお手伝いを頼まれることが増え、刺激を受ける。成功している士業と、成功できない士業はほんのわずかの違いが大きな差になっていると感じる。 子供の頃からの趣味である「文章を書くこと」を活かして士業の先生方の活躍をお手伝いしたいと思い、フォレスト出版主催のセールスコピーライター養成講座0期生に応募。書類選考と面接で難関を突破し、精鋭13名の中に選ばれる。社会保険労務士としても平成20年8月に開業。
- 初めてお会いしたのはのはいつでしたっけ?
- 今年のゴールデンウィーク前ですね。たまたま、ある方の出版記念パーティーの時に共通の知人の紹介で会ったのがきっかけです。その時に、今度本を出すっていう話をしていて。
- そうでしたっけ?よく覚えてますね。(笑)
- もともと、共通の知人がブログで久保さんのことを紹介していたんです。だから久保さんのブログは見たことがあったので、こういう人がいるんだなと存在は知っていました。きっと彼が久保さんのことをブログで紹介していなかったら接点はなかったですね。パーティーで初めてお会いしたのも共通の知人のKさんに紹介されたのがきっかけですね。そのパーティーで、あまり知っている人がいない中、Kさんを見つけて。「ああ。Kさんだ」と思ってご挨拶にいったところ。一緒に顔の黒い人が来て。それが久保憂希也でした。久保さんの名刺を見た瞬間に、ああ、この人がブログの人だったんだと思いました。
- 名刺を見て思い出せるものなんですね?!ああ、この人だって。
- そうですね。でもあのブログは一度アクセスしたら覚えますよね。
- 確かに。似顔絵のイラストもインパクトありますよね。
- あのイラストをみると、実物に会ってみたくなりますよね。ちなみにブログはいつも自分で書いているんですよね。文章は腰が低いんですが、言っていることが結構過激だから面白いですよね。
- あれはね。記事の下書き段階ではものすごく高圧的なんです。特に語尾はそう。ああいった内容だと文章も高圧的な、上から目線の言い方になりますよね。それをあとで修正するんです。
- 確かにあのブログはインパクトがありますね。あのブログを覚えていたので、お会いした時は「ああ。あのブログを書いている人なんだ。」と思いました。実物と、ブログのイラストと。あまりイメージは変わらないです。
- 久保さんが出版の話が進んでいると言っていたので。今度とりあえず話をしましょうと言ったのが連休前ですね。それで連休後に、御社へ行って社長本にしようという話になったんです。
- 本当に、よく覚えていますね。
- 社長本にしようと思ったのはなんでだったんですか?
- 「久保憂希也」でやるとしたら社長本しか考えられないですよ。それなのに初めて会ったときに、すでにほかの出版社さんと話が進んでいると言っていましたが、何を言っているんだと思いました。
- 2回目に会うまでにはほとんど話してないですもんね。だから、私のブログとか詳しくご覧になったんですよね。
- パーティーで初めて会った後、すぐに2回目にあったんですか?
- そうですね。メールでの日程調整だけでしたよね。それで2回目に会った時には、すでにこういう本にしようという提案書というかレジュメが出来上がっていたのはよく覚えています。
- 初めて会ったのが4月末ですからちょうど半年ですね。半年でよくここまで来たなと思います。
- すごいスピードですよね。
- 確かに面白そうな人ですよね。実際に面白かったし。
- 久保さんが、今まで出版したことのない、新人だという点で不安はなかったんですか?
- むしろ新人がいいって言われたんです。1冊目を出さないならすごい嫌だって言ってましたよね。僕が数社と出版の話をしていると言ったらすごく嫌そうでしたもん。
- 本を作っているときに大変だったことはありますか?
- 特に大変なことはなかったです。
- ではどういった著者の場合、大変ですか?
- 文章が下手だと大変ですね。けどビジネス書の著者は基本的には文章が下手なんですよね。しかも、うまくならないんです。ずっと我流で書いているから。
- ビジネス書の著者で文章がうまいなと思う人はいらっしゃいますか?
- 酒井穣さんはうまいですね。あとはそんなにはいないですね。ビジネス書ではないですが、生物学者の福岡さん。「生物と無生物のあいだ」の著者の方です。あの方は文章がうまいというより描写がうまいですよね。理系出身の生物学者だから。
- そういうの、いいですよね。味があったりだとか。
- 情景描写から入って、関連することに入って。詳細に入っていく。描写がうまいから引きつけられます。あとはビジネス書で文章がうまい人はいないですね。
- ビジネス書の著者で文章がうまいっていう話を聞いたことはないですか?編集者はそういう話はしないんですか?
- ビジネス書の編集者は文体の話をしないんです。
- じゃあ、どういう話をするんですか?
- 内容の話ですね。それか今のトレンドについて。ビジネス書は内容が勝負なので。文章の話はほとんどしません。それにビジネス書の編集者で文章が分かる人はいないと思います。
- そうなんですか。まあビジネス書は文章力で売れるわけではないですからね。
- 文章で売れるわけではないので、文章にこだわりがある人もほとんどいないと思います。私は文章にこだわっていますが。逆にいえば大学教授とか、学者系の人のほうが文書にこだわりがありますね。
- わかります。
- そういう人が口述筆記をすると。これではダメだと、進まなくなるんです。
- 私のようにノンポリシーのほうがいいんですかね。ポリシーのないのがポリシーですから(笑)
- 本が出来上がるスピードは著者によってばらばらですか?
- 早い人は早いですね。中谷さんくらいだとだと2カ月~3カ月程度でできちゃうと思います。
- そうなんですね。中谷さんはしゃべるのもうまいですよね。
- そうですね。講演が本当にうまいですね。
- 昔、TVの番組でしゃべっているのをみて、本当にうまいなと思ったんです。人に不快感を与えさせないしゃべり方としゃべる内容っていうのはすごいですね。
- 女性に人気があるのがよくわかりますよね。
- 苦労した点はどこですか?
- 苦労した点はほとんどありません。毎回打ち合わせも楽しかったですし。やはり構成をサポートしてくれた小川さんのおかげが大きいですね。この本は今年一番の自信作になりました。 カバーもそうだし、表紙のオレンジもそうだし。目次もそうだし、デザインもそうですし。全部が全部。今年最高です。想定通り、想定以上の出来栄えになっています。
- そうなんですか?
- 最高の出来です。本の1ページ目から255ページまで。最初から最後まで話の展開がうまくできている。映画でいえばこれまで完璧だなと思った「HANABI」と、タルコフスキーの「サクリファイス」。この2つを完璧な映画だと思っているんです。この2つの映画は最初の1コマから最後の1コマまで全部つながりがあるようにできている完璧な映画なんです。今回の本は、その映画2作と同様に。1ページ目から最後のページまで完璧につながっているんです。こんなにうまくできるんだって自分で感心してしまいました。
- 今回の表紙について聞かせてください。
- 今回のカバーデザインは私が一番信頼している人で。石澤義裕という方に依頼しました。彼は現在、ルーマニアにいるのでデータはすべてメールでやりとりしました。
- ルーマニアですか?
- 3~4年くらい前までは日本にいたんですが。海外を旅したいらしくて。少し前までは南米にいましたが、現在はルーマニアにいます。
- すごいですね。全部インターネットでできるんですね。デザインを依頼する場合は、原稿を見せるんですか?
- いいえ。タイトルだけこれで、色はこれで。っていう感じです
- 以心伝心なんですね。
- そうですね。以前、日本にいるときは直接会って打ち合わせしたりしていましたが。今は阿吽の呼吸です。しかも日本とルーマニアでは時差がありますから。こちらで深夜に送っても、向こうは朝なのですぐやってくれるんです。
- 夜型人間にとってはいいですね。
- 今回、2年ぶりくらいで依頼しました。
- ちなみにその方はどうやって生活をしているんですか?
- 過去の資産や、今はデザインの仕事をちょこちょこ受けているようです。
- 旅しながら仕事をしてメールさえつながなければデータを送信できるんですね。すごい時代になりましたね。
- じゃあ2冊目はいつごろ行きますか?
- はやくて6月ごろですかね(笑)